2006-01-01から1年間の記事一覧
本論に入る前に、先週の「MATLABのビジネスから見る知的生産性とは」の記事について、ある方からコメントをいただいた。【「MATLABのビジネスから見る知的生産性とは」の記事について】ブログいつも拝読しております。 MATLAB と Simulink には上記のような…
MATLAB というツールをご存じだろうか? MATLAB とは MATrix LABoratory の略で MathWork 社が市販している計算技術用ソフトウェアのひとつである。日本ではサイバネットシステム株式会社が販売代理店となっている。12月7日に 毎年恒例の MATLAB EXPO 2006 …
先週「組込みか組込みでないかの違いはどこにある?」の記事の中で、任天堂の Wii コントローラを題材にして、組込みか組込みでないかの違いは「世界を固定するかしないかの違い」ではないかと書いた。この記事の中でハードウェアデバイスは日々進化しており…
組込みソフトって何だろうと考えていた。組込みシステム(組込みソフト)を定義する試みはたくさんある。具体的には、携帯電話、自動車、カーナビゲーションシステム、炊飯器、信号機、エレベーター、自動販売機、デジタルカメラ、テレビなどなど、生活の周…
先週、電気回路設計から学ぶ組込みソフト設計という記事を書いた。しかし、たった一週間で考え方を転換しなければいけなくなった。なぜなら、今週宇宙航空研究開発機構(JAXA) が開催したクリティカルソフトウェアワークショップ(WOCS2006)の中で、マサチュー…
組込みプレス Vol.5が発行された。この号で是非読んでいただきたいのは「文系エンジニアのためのハードウェア講座−電子回路を読む−」だ。この記事、決して文系エンジニアのためだけではなく、理系の組込みソフトウェアエンジニアにもじっくり読んでみるとよ…
11月3日 文化の日、テレビ番組を3本見た。1本目は NHK 特集あしたをつかめ 平成若者図鑑 「職人になる!」〜建設現場の夏〜。2本目は、フジテレビ 金曜プレステージ 「泣きながら生きて」、3本目は NHK教育テレビ ETV特集 「いいもんだよ、生きているって」…
日経ビジネス 2006年10月23日号の特集は、日本一○○を売るセールスマン・セールスウーマンの記事だった。この特集記事には10人以上の日本一が登場する。セールス日本一の秘訣というか、共通の特長はあるか考えてみた。ひと言で言えばお客さんの立場にたって何…
日経ものづくり 2006年10月号にシンドラーのエレベータの検証記事が掲載された。2006年6月,東京都港区のマンションで起きたエレベータでの事故の原因はまだ分かっていないが、日経ものづくりの記事ではエレベータの構造や安全装置のしくみなど、かなり深い…
テレビ東京で毎週月曜日22:00から放映している「カンブリア宮殿」の2006年10月9日放送でソフトブレーン創業者の宋 文洲氏がゲストだった。【宋 文洲さんのプロフィール−ソフトブレーンWEBサイトより−】85年に北海道大学大学院に国費留学。天安門事件で帰国を…
日経エレクトロニクス2006年10月9日号 に 『マルチコアが変えるソフトウェア開発』というタイトルの特別企画が載るらしい。Tech-On! の日経エレクトロニクスのサイトで、その概要を見た。Tech-On! の記事をずっとウォッチしていると、マルチコアプロセッサの…
ソニーエナジー・デバイス製のリチウムイオンバッテリの回収が話題になっている。回収の規模は200億円、バッテリの数は590万個にも上るそうだ。2006年6月に大阪で開催された Dell laptop explodes at Japanese conference で、会議中に突如 Dell 製のノート…
めずらしく組込みソフトとはまったく関係ない話題。7月から地元のスポーツクラブに通い続けて2ヶ月半たった。これまで、何をやっても長続きしなかった自分としてはこんなに長続きしているのが信じられない。そもそも、スポーツクラブに行こうと思ったのは、S…
記事をお読みいただく前にお知らせがある。インターネット書店のアマゾンで『組込みソフトエンジニアを極める』の 「なか見!検索」ができるようになった。「なか見!検索」とは、アマゾンのWEBサイト上で書籍のページをぱらぱらめくったり、書籍の中身に対…
今、組込みソフトを搭載した組込み機器は世の中にあふれている。携帯電話、FAX、エアコン、TV、リモコン、ミニコンポ、プリンタ、エレベータ、自動車、信号機、自動ドア、電子レジスタ、医療機器、鉄道、飛行機などなど。そして、組込みソフトが原因となって…
今回は、これまでこのブログ『組込みソフトウェア工房』に書いた記事・エッセイの索引を作ってみた。リファレンスリストを作ってみると、組込みアーキテクチャや人材育成に関する記事が多いことがわかる。裏を返せばやっぱり、組込み機器の開発を成功させる…
非常に古い話である。1993年の日科技連のソフトウェアの品質管理セミナーに参加したとき3日目の東京理科大の高橋武則教授の講義で「品質とは顧客満足度である」というテーマを「秋葉原に洗濯機を買いに行く」というたとえ話で聞いた。当時29歳の自分にとって…
『組込みソフトエンジニアを極める』の第4章−品質の壁を越える−の中に組込みソフトウェアプロジェクト簡易評価指標を載せた。組込みソフトウェアプロジェクト簡易評価指標の10個の質問事項は、ジョエル・テスト(The Joel Test: 12 Steps to Better Code)を参…
日頃コミュニティ活動を行っていると、コミュニティ活動はサラリーを得るための仕事ではないので、"Best Effort"すなわち最大限の努力が大事、別な言い方をすれば「できることしかできない」→「できる範囲でしかできない」という論理になりがちで、忙しいか…
株式会社アフレルが提供する、エンジニア研修 システム開発体験コース UML・ROBOLAB編を見学する機会があった。この研修については、組込みプレス Vol.4 の LEGOではじめるエンジニア研修事情でも−開発を疑似体験させることの効果−というテーマで記事を書い…
美食の王様 ―究極の167店 珠玉の180皿 という本をご存じだろうか。この本の著者、来栖けい氏は若干26歳。なんと、この本のファンサイトまである。自分が来栖けい氏を知ったのは、フジテレビ日曜PM10時からやっている週間人物ライブ『スタ☆メン』で取り上げら…
先日、渋谷のパソナテックのオフィスでパソナテック 海外事業部 部長の小平達也氏にオフショア開発(海外に開発を委託すること)についてお話を聞く機会があった。小平氏との話にいくまえに軽く渋谷の複雑性について書いておく。渋谷はいつ行ってもわかりに…
責任者が誰だか分からないという ソフトウェアプロジェクトを見たことがある。実際にはマネージャ的な存在の人物はいるのだが、どうもだれも自分が責任者だと認識したくないらしい。組込みソフトの世界で、技術者として長年やってきてベテランといわれるよう…
小学一年生の娘が宿題をもらってきた。4文字で一番後ろに“え”が付くものをできるだけたくさん考えてこいという問題だ。家族4人で頭つきあわせて考えたがなかなか浮かんでこない。どうしても出てこないのだ。結局、数十分が過ぎて、宿題を出された末娘が“く…
第9回 組込みシステム開発技術展(ESEC)の基調講演で、TRONの生みの親で、T-Engineフォーラム会長の東京大学 大学院 情報学環教授の坂村健先生の話を久しぶりに聞いた。歯に衣着せぬ坂村先生の滑舌はいつ聞いても小気味よい。今回印象に残った坂村先生の話…
インターネットが普及した現在では、学生が大学のレポートの宿題のテーマをインターネットで検索して探した文章をコピペ(Cppy & Paste)して提出するらしい。検索した論文をコピーして教授に提出したところ、何か見たことのある文章だなあと思ったら、教授…
シンドラー社のエレベータで痛ましい事故が起きた。この事故との関係は今のところ否定されているが、シンドラー社のエレベータの不自然な挙動の原因の一つがエレベータ制御ソフトウェアの構成管理の失敗であることがわかった。【毎日新聞2006年6月17日朝刊よ…
いま、SESSAMEのタスクとして、組込みソフト初級技術者向けの e-Learning コンテンツを作っている。組込みソフトの各分野の第一線で活躍するエンジニアが講義を行うSESSAMEのセミナーにスタッフとして参加し、レポート作成しているときに「このセミナーを聞 …
日経BPの情報サイト Tech-On! に「着実に成果を出すNokiaのプラットフォーム戦略、CTOにその秘訣を聞く」(読むためには無償のユーザー登録が必要)という記事が載っていた。記事の話題に移る前に、まず、記事のタイトルについて一言。フィンランドの会社 No…
今日の話題は英語。タイトルにあるように自分は英語が苦手だ。ただ、たいていの人は(自分から見れば)かなり得意でも「英語は苦手です。」というので、客観的な評価指標として TOEIC のスコアで言うと 550点クラスということになる。この550点もこれまでの…